今後の見通しについては、国内景気は緩やかに回復基調を維持すると予想される一方、不安定な国際情勢の影響を受け資源価格の高騰や物価高騰が続く中、不確実性が高い経営環境が継続することが想定されます。
葬儀業界では、65歳以上の高齢者人口の増加を背景に、葬儀に関する潜在ニーズは2040年まで継続的な増加が見込まれる一方、生活様式・行動様式の変化に伴う葬儀スタイルの多様化が進むものと予想され、今後も葬儀の小規模化・簡素化の傾向は続くと予想されます。
今後の業績予想に関しましては、以下のとおりになります。
葬儀事業については、2024年9月に連結子会社化した(株)きずなホールディングスの業績が通期寄与(当期は6か月)することに加え、既存葬祭3社においても死亡人口の増加が見込まれるため、既存店および新規出店による葬儀件数獲得を強化し、かつ葬儀の小規模化・簡素化の傾向の中で葬儀単価の減少を最小限に留めることにより増収を見込んでおります。ライフエンディングサポート事業については、終活から葬儀後までのサービスの機能強化および、リハビリ特化型デイサービス施設の運営、高齢者施設での食事提供の拡大により、お客様とご家族の長期間のサポートを充実させます。次期も積極的なM&Aを含む新規出店により、顧客ニーズへの対応ならびにサービス品質の強化を図ります。費用においては、営業費用で事業拡大に伴う人件費、会館出店・維持コストの増加を見込み、一般管理費では当期発生した(株)きずなホールディングスの連結子会社化に伴う一過性の諸費用がなくなる一方で、のれん償却額が増加します。
なお、当社は、2025年6月25日開催の第96期定時株主総会において「定款一部変更の件」が承認され、決算期を現行の3月31日から8月31日に変更します。以下に記載する次期の連結業績予想につきましては、決算期変更の経過期間にあたるため、予想期間は2025年4月1日から2026年3月31日の12か月となっております。決算期変更後の2026年8月期業績予想(17か月)につきましては、現在精査中であり、詳細が確定次第お知らせいたします。
連結実績予想 (2025年4月~2026年3月の12か月) |
2025年3月期 通期連結実績 |
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営業収益(百万円) | 41,700 | 31,984 |
営業利益(百万円) | 4,900 | 4,521 |
経常利益(百万円) | 4,750 | 4,363 |
親会社株主に帰属する 当期純利益(百万円) |
2,775 | 4,721 |