沿革

1930年代

葬儀業がビジネスとして確立されていなかった時代に、金融、証券など大企業がひしめく大阪・北浜で「公益社」が創業。葬儀業に集客という発想がなかった当時から、宣伝を活発に行い、廉価で誠意のこもった葬儀を施行し、知名度を上げていきました。

1934年頃から大手企業の社葬の依頼が入り始め、大規模葬を手掛けることとなりました。また、自然災害や大事故が集中して起こった1935年前後、そして戦時中、ご遺体収容や葬儀施行を引き受けました。

創業間もないころから葬儀カタログを作成し葬儀料金を明文化(1)
創業間もないころから葬儀カタログを作成し葬儀料金を明文化(2)
創業間もないころから葬儀カタログを作成し葬儀料金を明文化
大規模葬儀を手掛けた時期の社葬の様子
大規模葬儀を手掛けた時期の社葬の様子
1932年
  • 初代社長 村上隆祐、大阪市東区(現・中央区)内淡路町の自宅にて㈱公益社を設立
  • 設立2ヶ月後、北浜に移転

ページの先頭へ

1940年代

1941年には、葬儀事業に霊柩運送事業が加わり、「お施主の満足を得られる葬儀を!」をスローガンに掲げ、葬儀の近代化に取り組みました。

1941年
  • 会社統制令などの戦時体制強化に対応するため、㈱博善社、㈱典礼社、㈱北公益社、㈱南公益社を合併
1943年
  • 国策による統合会社として㈱公営社を設立。北浜、北、谷六、南、長堀など大阪府内12ヶ所の営業所を展開
1945年
  • 戦後も新社名で営業するが、旧社名の知名度が高かったことから、㈱公営社から㈱公益社に改称
1946年
  • 大阪大学構内に阪大出張所を開設
  • 住吉、豊中営業所を開設
1947年
  • 森小路営業所を開設
  • 本社西側の隣接地を譲り受けて増築し、木造2階建て社屋が完成(延べ156坪)
1949年
  • 西成営業所を開設(現・玉出営業所)

ページの先頭へ

1950年代

1950年頃から大手企業の社葬の依頼が増え、その後の経済成長とともに、公益社も発展していきます。

本社正面(増築完成時)
本社正面(増築完成時)
1950年
  • 布施営業所を開設(現・東大阪営業所)
1951年
  • 中之島運輸倉庫を開設
1953年
  • 堺支店を開設
  • 関西自動車販売㈱(のちの関西自動車㈱)を設立
  • 弔句入りポスターが南海電車・市電等に登場。第1回の句は「秋雨に形見となりし竹濡るる」(逸見勇夫作・西川凌画)
1956年
  • 装飾・物品の賃貸に関する事業を展開する林工芸㈱(のちの㈱デフィ)を設立
1958年
  • 阪神営業所を昇格させ、西宮支店を開設

ページの先頭へ

1960年代

葬祭請負、霊柩自動車運送、トラック、倉庫の各部門を別々の法人組織として独立させるなど、事業を拡大させていきます。

1960年
  • 患者用寝台自動車運送事業を展開する大阪寝台自動車㈱と、不動産管理業を展開する大高商事㈱を㈱公益社の全額出資により設立
1963年
  • 葬祭請負、霊柩自動車運送、トラック、倉庫の各部門を別々の法人組織として独立。葬儀請負部門は、同名の㈱公益社として設立
1964年
  • ㈱公益社本社より運輸部及び倉庫部を分離し、守口倉庫㈱を設立。守口市の国道1号線沿いの約4,000坪の敷地に鉄筋コンクリート造2階建ての倉庫が完成

ページの先頭へ

1970年代

高度成長期から安定成長期へ移行する1970年代、人々の生活環境が変化するにつれて、葬儀を行う場所が自宅から葬儀会館へと変化していきます。1971年に完成した千里会舘は、白鳳時代の寺院の様式を模した大斎場で、全国でも近代的な葬祭センターの先駆けといわれました。

千里会舘大斎場
千里会舘大斎場
1970年
  • 西田辺営業所を開設
1971年
  • 千里会舘を開設。大斎場、別館斎場、宿泊施設を擁し、同時に4ヶ所で葬儀の執り行える会館としてオープン
1975年
  • 高槻営業所を開設
  • 資材センターを開設し、資材一括購入をスタート
1976年
  • オイルショック後の低成長時代の中、岸和田、宝塚営業所を開設するなど積極的な営業戦略を展開
1979年
  • 大阪東北部の拠点として、枚方会舘を開設

ページの先頭へ

1980年代

個人葬の会館需要が増加するにつれて、公益社は地域密着型の会館展開として、次々に会館を開設していきました。

1984年
  • 本社1階の配車センターを移転し、総合配車センター(鶴見)を開設。同センターには大型車庫も設置
1985年
  • 東大阪会舘を開設
1986年
  • 堺会舘を開設
1987年
  • 吹田会舘、西宮山手会舘を開設
1989年
  • 扇町公友会舘を開設
  • 従業員の働きがいと生活の安定化を図るために適格年金制度を導入

ページの先頭へ

1990年代

株式上場に向けた組織変革・制度改革を進め、1994年3月に大阪証券取引所新二部に株式上場を果たし、5月には東京進出を果たしました。翌年9月、市場第二部に指定替えしました。

1995年1月に発生した阪神・淡路大震災では、公益社 西宮山手会館を被災地救援の拠点とし、全国の葬儀各社の応援車輌とボランティアを集結し、救援活動にあたりました。

北浜エクセルビル(旧本社)
北浜エクセルビル(旧本社)
1990年
  • 霊柩自動車運送事業を主業務とする㈱公益社と、葬儀事業を展開する㈱公益社を再統合、両公益社を合併
  • 北浜営業所は移転を機に支店に昇格させ、大阪支店(現・天神橋営業所)を開設
  • 従業員持株会発足
1992年
  • 21世紀に向けた新しい企業イメージを表すシンボルとして、北浜に新本社ビル「北浜エクセルビル」が完成(地上10階)
1994年
  • 4年間の準備期間を経て、大阪証券取引所新二部に株式上場
  • 東京事務所、世田谷営業所を開設し、首都圏進出の準備を開始。チラシのポスティングや社葬セミナーなどで市場を開拓
1995年
  • 千里研修所(吹田市桃山台)を開設し、定期採用や新入社員に対する集合教育を実施
  • 大阪証券取引所市場第二部に昇格。
  • 千里営業所を開設
  • 西田辺葬祭ホールを開設
1996年
  • 岸和田会舘を開設
  • 東京本部ビル(東京都世田谷区瀬田)を取得し、同ビル内に東京事務所を移転
  • 用賀営業所を開設
1997年
  • 西宮山手会舘に新館を増設
  • 東京事務所を廃止し、東京営業部・東京支店を開設
  • 玉出葬祭ホールを開設
  • 用賀会舘を開設
  • 城東葬祭ホールを開設
  • 大阪で初めての社葬セミナーを北浜エクセルビルで開催
1998年
  • 公益社会館 宝塚を開設
  • 奈良支店を開設
  • 公益社会館 豊中を開設
  • 公益社会館 高槻を開設
  • 西寺尾営業所を開設
1999年
  • 公益社会館 富雄を開設
  • 患者用寝台自動車の運行を主業務とする大阪寝台自動車㈱を吸収合併し、運行業務管理を一元化
  • セレモニースタッフの採用・育成・管理・派遣を展開するエクセル・スタッフ・サービス㈱(現・エクセル・サポート・サービス㈱)を設立
  • 總持寺内事務所を開設
  • 神戸営業所を開設
  • 築地事務所(のちの東京支店)を開設

ページの先頭へ

2000年代

2000年12月に東京証券取引所市場第二部に株式上場、翌年9月、東京・大阪証券取引所市場第一部に指定替えしました。2001年以降、現在のサービスのもとを次々と生み出していきました。2001年、個人会員制度「プレビオクラブ」を発足、エンバーミングセンターを開設、2003年、遺族サポート「ひだまりの会」を発足、2006 年、「ご葬儀相談センター」を開設しました。

※エンバーミング:故人の元気だったころのおもかげを取り戻す科学的な技術

2004年に燦ホールディングス株式会社に商号変更、持株会社となり、会社分割により新たに設立した株式会社公益社が葬祭事業および運輸事業を承継しました。グループの総合力強化に取り組み、さらに2005年に株式会社葬仙を完全子会社化、翌年、株式会社タルイを完全子会社化しました。2009年には「10年ビジョン」を策定、新たなグループ経営理念と行動規範のもと、「第Ⅰ期中期経営計画」をスタートさせました。

コーポレートシンボル(2019年刷新後、当時の本社正面)
コーポレートシンボル
(2019年刷新後、当時の本社正面)
2000年
  • 茨木営業所を開設
  • ㈱エクセル・トラベルを開設し、旅行業を開始。ホテル・料亭との連携により法事・法要サービスを充実
  • 東京証券取引所市場第二部に株式上場
2001年
  • 公益社個人会員制度「プレビオクラブ」発足。葬儀の事前相談からアフターケアまでワンストップサービスを提供
  • 東京・大阪証券取引所市場第一部に株式上場し、「透明性の高い経営姿勢」「まごころ葬儀の創造」「企業価値の向上」を社内外に宣言
  • 公益社の物流および倉庫・資材部門、守口倉庫の倉庫事業を会社分割し、エクセル・ロジ㈱を設立
  • ご遺体の消毒殺菌、防腐、修復、化粧をし、生前の姿に近づけるエンバーミングを開始。その拠点としてエンバーミングセンター(大阪市北区天神橋)を開設
  • ㈱東京公益社を設立
2002年
  • 公益社運輸部の霊柩運送事業、関西自動車のマイクロバス運送事業、守口倉庫のトラック運送事業を会社分割により統合し、関西自動車㈱を発足
  • 守口営業所を開設
  • グループ会社への不動産賃貸事業を展開していた守口倉庫㈱を吸収合併
  • 千歳烏山営業所を開設
  • 妙蓮寺営業所を開設
  • 公益社会館 守口を開設
2003年
  • 仏壇ギャラリーを展開する㈱ユーアイを設立
  • 鶴見営業所(横浜市)を開設
  • エンバーミングセンター(守口市)を開設
  • 国際レベルの高い技術力を持つエンバーマー(エンバーミングの技術者)を養成する公益社フューネラル・サイエンス・カレッジを開設
  • 三軒茶屋営業所、経堂営業所を開設
  • デフィ なごみ庵きたはま 伊丹店を開設
2004年
  • 箕面営業所を開設
  • 公益社雪谷会館を開設
  • 燦ホールディングス㈱に商号変更。持株会社となり、会社分割により新たに設立した㈱公益社に葬祭事業及び運輸事業承継
  • 公益社フューネラル・サイエンス・カレッジ開設
  • 西田辺葬祭ホールを公益社会館 西田辺に建替え
2005年
  • 米子市に本社を置く葬祭会社㈱葬仙の全株式を取得、完全子会社化
  • 公益社会館 明大前を開設
  • 日吉営業所を開設
  • 玉出葬祭ホールを増改築
  • 公益社フューネラル・サイエンス・カレッジ第一期生9名がエンバーマー資格を取得
  • 公益社会館 たまプラーザを開設
2006年
  • 公益社会館 なかもずを開設
  • デフィ なごみ庵きたはま 瓜破店を開設
  • ユーアイ仏壇ギャラリー箕面店を開設
  • 東京エンバーミングセンター開設
  • プライバシーマーク付与認定
  • 千里丘営業所開設
  • 兵庫県明石市と隣接地域を地盤とする葬祭会社㈱タルイの全株式を取得、完全子会社化
2007年
  • 千里会館を隣接地に建替え新築
  • 羽曳野営業所を開設
  • デフィ なごみ庵きたはま 四條畷店を開設
2008年
  • エクセル・ロジ㈱を㈱公益社に吸収合併
2009年
  • 新たなグループ経営理念と行動規範を制定
  • グループの10年後のあるべき姿を「10年ビジョン」として策定し、中期経営計画(第Ⅰ期)をスタート
  • 公益社 共善はびきの会館を開設
  • ㈱公益社と燦ホールディングス㈱にVIシステムを導入、コーポレートシンボルマークとロゴマークを刷新
  • 東京・大阪両本社制への移行とオフィスの移転を実施
  • 守口事業センターを東大阪に移転

ページの先頭へ

2010年代

2009年から2012年までは、グループ全体最適の観点から事業を再構築するなど成長のための基盤整備をおこないました。その後も当社を取り巻く環境変化に応じて成長戦略の見直しを行いながら、葬祭サービスのみならず、ご遺族や高齢者層のライフエンディング・ステージにサービスの範囲を拡げていきました。

2010年
  • ㈱東京公益社をエクセル・スタッフ・サービス㈱に吸収合併
2011年
  • 公益社 田園調布会館を開設
  • 公益社 森小路会館を開設
  • 公益社 住吉御影会館を開設
  • エクセル・スタッフ・サービス㈱の人材派遣事業および湯灌事業を廃止し、新たに㈱公益社において湯灌事業を開始
  • 関西自動車㈱と㈱ユーアイを㈱公益社に吸収合併
  • 公益社 学園前会館を開設
2012年
  • タルイ会館 出合(現・神戸西)を開設
2013年
  • タルイ会館 長坂寺を開設
  • 公益社 高輪会館を開設
  • 公益社 石橋会館を開設
  • 公益社 仙川会館を開設
  • 公益社 高円寺会館を開設
  • ㈱デフィの料理事業をエクセル・スタッフ・サービス㈱に吸収分割
  • ㈱デフィ生花事業を㈱公益社が吸収合併
  • エクセル・スタッフ・サービス㈱の商号をエクセル・サポート・サービス㈱へ変更
2014年
  • 公益社 江坂会館を開設
  • 公益社 日吉会館を開設
2015年
  • 公益社 天神橋会館を同じ敷地内に建替え新築
  • 公益社 西大寺会館を開設
2016年
  • 中期経営計画(2013~2015年度)の成果と事業環境を踏まえ、新たな中期経営計画(2016~2018年度)をスタート
  • 公益社 六甲道会館を開設
  • 公益社 甲南山手会館を開設
  • 公益社 くずは会館を開設
  • 公益社 武庫之荘会館を開設
  • タルイ会館 大蔵谷を隣接地に建替え新築
  • 葬仙 米子葬祭会館を全面改装
  • 公益社 西宮山手会館を同じ敷地内に建替え新築
  • 公益社 喜多見会館を開設
  • 新たな事業領域として、ライフエンディングサポート事業を開始
  • 葬儀における飲食事業のノウハウを生かし、ラーメン店の直営事業を開始(「うまい麺には福来たる」1号店・西大橋店、2号店・西中島店をオープン)
2017年
  • タルイ会館 西明石を開設
  • 公益社 甲子園口会館を開設
  • 公益社 千里山田会館を開設
  • 公益社 枚方会館を同じ敷地内に建替え新築
  • 公益社 東久留米会館を開設
  • 介護事業に参入、リハビリ特化型デイサービス施設「ポシブル」の開設・運営を開始
2018年
  • ポシブル 箕面牧落を開設
  • ポシブル 池田を開設
  • 公益社会館 津久野を開設
2019年
  • 中期経営計画(2019~2021年度)をスタート
  • 公益社 上板橋会館を開設
  • 公益社 吉祥寺会館を開設
  • 公益社 香里園会館を開設
  • タルイ会館 北大久保を開設
  • ポシブル 甲東園を開設
  • 公益社 川西多田会館を開設

ページの先頭へ

2020年~現在

2020年、ライフエンディングサポート事業の拡大と、全国への事業展開を視野に、ポータルサイト事業を行うライフフォワード株式会社を設立しました。

2022年東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行しました。

同じく2022年4月に当社グループのパーパス「シニア世代とそのご家族の人生によりそい、ささえるライフエンディングパートナー」を制定し、続く5月には、2032年に迎える創業100年に向けて、当社グループが進むべき方向、ありたい姿として「新10年ビジョン」を定めました。現在は、「葬儀事業の拡大」と「ライフエンディングサポート事業の拡大」を目指し、「中期経営計画(2022年度~2024年度)」を推進しております。

2023年3月には、「葬儀事業の拡大」の中核として、家族葬ブランド「エンディングハウス(ENDING HAUS)」を立ち上げました。2024年1月に家族葬に特化した高品質のサービスを提供する㈱東京セレモニーの完全子会社化を実施し、同年7月に㈱きずなホールディングスの株式公開買付を行い、10月に完全子会社化いたしました。

同中期経営計画の「ライフエンディングサポート事業の拡大」では、2024年2月にライフフォワード㈱のサービス機能と㈱公益社の「カスタマーサービス事業」を統合いたしました。

ページの先頭へ